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Channel: さつきのブログ「科学と認識」
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われらの狂気を生き延びる道を教えよ

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 タイトルは、Nature 最新号のEditorial*
を読んで思い浮かんだ大江健三郎氏の小説のタイトル

私が作文すれば『津波から完全に立ち戻ったとは言えないが、福島では200万人が問題なく暮らしている。東京は福島とは250キロ離れているが、心はつながっている。津波は大きな悲劇ではあるが、世界中の人の心を結びつけるものでもあった。オリンピックもその一つとしたい。

 そうですか、200万人が問題なく暮らしていると・・・


残念ながら、こんな大切な記事が福島県版扱い→福島第1原発:汚染水流出 影響なし、試験操業海域の放射能濃度平常 mainichi.jp/area/fukushima …
上記のツイート、4時間で300件リツイートされた。伝えるべき情報を我々は伝えていないと反省しました。

 Nature にも、IOCにも、今一番大切な情報だと伝えたらどうですか


2020年東京五輪招致委員会の竹田恒和理事長が、福島第一原発の汚染水漏れ問題について、「東京は影響を受けておらず、安全だ」などと訴える手紙を国際オリンピック委員会委員約100人に送っていたことが分かりました。t.asahi.com/ccjo 

 東京が安全ならそれでよいと・・・


放射能汚染水だって、タンカーみたいなもので運んでいって海に薄ーく広ーく撒けば、害はまったくない。それができないのは、やってはいけないことになっているから

 なぜやってはいけないと世界の人々が考え、納得したのか、その歴史的経緯をご存じないか?


Cs137が1gあると、だいたい3テラベクレル。とんでもなく多い。もしそれがコップ一杯の水に溶けているとして、10倍に薄めることを30回繰り返すと、コップ一杯の水にCs137は1原子も含まれなくなる

 そのためにはCs-137を1原子も含まない水とコップが必要、とでも言えばわかりますか?
 何がわかりますか?


 われらの狂気を生き延びる道を教えよ !

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